今回は、茨城県西部にある笠間市についてご紹介します。笠間市は古い伝統と文化の残る街で、例えば日本三大稲荷のひとつ【笠間稲荷神社】、浄土真宗の名刹【西念寺】など、古い神社仏閣があることでも有名です。

そして笠間市が誇る文化のひとつに、【笠間焼】があります。形式にとらわれない斬新なデザインや作風が特徴で、春に行われる「陶炎祭(ひまつり)」、秋に行われる陶器市「笠間浪漫」では、新進気鋭の陶芸家の作品を求め、多くの観光客で賑わいを見せています。写真は、芸術の森公園にある茨城県陶芸美術館です。笠間市は、行政や市民が一体となって笠間焼の保存と発展に力を入れていると言えるでしょう。

芸術の街、笠間日動美術館

そして芸術といえば、1972年に創立された【笠間日動美術館】があります。

市街地の斜面に造成されたこの美術館は、芸術の街笠間市のイメージアップに一役買ったと言えます。館内には著名画家が使った実際のパレットが多数展示されているのをはじめ、美術史的にも貴重なコレクションが収蔵されています。

そして一歩外に出れば、きれいに整備された竹林が広がり、吹き渡る風に葉音を立てています。

春風萬里荘(しゅんぷうばんりそう)

また、笠間市芸術の村には日動美術館の分館【春風萬里荘(しゅんぷうばんりそう)】があります。かつてのグルメ漫画「美味しんぼ」で有名になった芸術家・北大路魯山人(きたおうじろさんじん)の住居を鎌倉市から移設したものです。

建物内部は、魯山人が住んでいた状態がそのまま残されており、入ってすぐ左にある洋間は元々馬小屋だったところで、それを洋間に改造したセンス、調度品のこだわりなどに氏の優れた感性を見ることができます。

笠間市は、古い歴史と伝統、芸術と文化が巧みに融合した街です。芸術の森公園周囲は自然の丘陵地帯となっており、近隣では瀟洒な住宅が増えてきたように思います。芸術を生かした街作りが、人々の感性にも影響を与えているのかもしれません。

古い名刹がある一方で、あちこちに芸術的な香りが漂う。最近の笠間市は、そんな雰囲気のある街となっています。

 

お客様の背景

売主様

氏名B様(60代)

ご職業:不動産業

お住いの地域:福島県いわき市

ご相談地域:福島県いわき市

問い合わせ方法:チラシ

買主様

氏名:O様(70代)

ご職業:無職

お住いの地域:福島県いわき市

ご相談地域:福島県いわき市

問い合わせ方法:インターネット

ご相談内容

売主様

 一戸建てのご実家を相続されましたが、空家になっており、住む予定がないので売却したいとのご相談でした。少し特殊だったのが、物件が再建築できない市街化調整区域にあたること。その理由で他社では売却を断られたそうですが、当社で詳しく調査した結果、市街化調整区域でも再建築できる場所であることが判明しました。

買主様

 リフォーム予定だった元々のご自宅が台風により浸水被害に遭ってしまったこと、それに伴う近隣とのトラブルにより、引越しを検討してご相談くださいました。買主様からのご要望は、密な近所付き合いを避けるため、ある程度街中から外れた場所であること。しかし70代という年齢を踏まえて、利便性も備えたい。そして今はお仕事もされていなかったので、予算の都合もありました。

ご提案した解決策

売主様

 今回強くご要望されたのが、割合たくさんある室内の荷物をご自身では処分せず、現状のままで売却したいということ。売主様には「買主様にはリフォームの相談と併せて、荷物の処分方法や掛かる費用まで含めてご提案しました。」とお伝えすることで、ご安心いただきました。すると「そうであれば問題ありません。ぜひ話を進めてください。」とおっしゃったので、売却が決まり、ご満足いただきました。

買主様

 様々な買主様のご要望を踏まえると、ご案内できるのは今回の物件一択だったのが実際のところです。また買主様は元々リフォームをするつもりでしたから、おおよその内容や予算を決めていました。そのため物件をお買い求めになる前に、リフォームの打ち合わせを行って全体像が見える状況を作りました。リフォームの立ち会いとご確認後、物件のお申し込みをいただくはずだったのですが、タイミング悪く体調を崩されて、お申し込み前に検査入院となってしまいました。その間、別のお客様から同物件についてお問い合わせがあったのです。私は今まで打ち合せを進めていた買主様を優先したかったので、「入院中に無茶なお願いとは思いますが、この場でご判断いただけないでしょうか。」とお伝えし、検査入院後すぐに打ち合わせができる日程を組みました。結果お申し込みをいただき、買主様も大変満足されていたので良かったと思っています。

担当営業より

イエステーションいわき平店

宮澤 謙人

私は普段、買主様に対してほとんど「買いましょう」というプッシュはしません。買主様はこちらが押せば押すほど引いてしまい、買いたいという気持ちにならないからです。しかし今回のお客様は物件の候補が1つしかなく、入院中に他のお客様からお問い合わせをいただく事態になりました。このように「買いましょう」と進んで提案すべきタイミングがあるのだというのが、今回改めて感じたことです。通常は買主様に無理矢理おすすめすることはありませんから、皆さんお気軽にお越しください。

お客様の背景

売主様

氏名M様(60代)

ご職業:専業主婦

お住いの地域:宮城県白石市

ご相談地域:宮城県白石市

問い合わせ方法:チラシ

買主様

氏名:I様(50代)

ご職業:会社員、不動産投資家

お住いの地域:宮城県仙台市

ご相談地域:宮城県全域

問い合わせ方法:インターネット

ご相談内容

売主様

 80代のお母様がお住まいの物件でしたが、ご病気の進行によりM様宅で同居することになり、誰も住んだり使ったりする予定がないとのことで、売却をご相談されました。物件は2階建ての一戸建て、築年数は55年。ご要望は、「長期間空き家になると建物の劣化が進み、犯罪に使われる可能性があるので、できれば1か月で手放したい」とのこと。また宮城県は2021年と2022年の3月に大きな地震があり、倒壊する懸念もお持ちでした。さらに築年数が古いので売却金額は安くなり、売れない可能性もあるため、できれば買い取ってほしいとも仰せでした。

買主様

 古くて安い一戸建てを購入して賃貸として貸し出す不動産投資をしている方でしたから、一番のご要望は「投資価値のある物件」の紹介です。今回はI様が仙台市在住で白石市についてお詳しくなかったので、賃貸需要の有無、家賃設定など白石市内の相場もご相談されました。価値があるのであればすぐに検討したいとお考えでした。

ご提案した解決策

売主様

 高い金額で売却できるがいつ売れるかわからない仲介、すぐ取引できるものの金額が安くなる買取。それぞれの金額、メリット・デメリットをご説明したうえで、処分の手間が掛からず1か月以内に取引できる点が決め手で買取となりました。またM様はお部屋に残っている荷物の処分も懸念されていましたが、現状のまま取引できる点でも買取を魅力に感じてくださったようです。
 売却後におっしゃったのは、「売れると思っていなかった」とのこと。白石市は街中ではないので、不動産の需要は相当限られています。そのため赤字で手放す覚悟もしていたそうです。少しでも金額が手元に残ったこと、なにより早く負担なく売却できたので、「本当に良かった」とのお言葉を頂戴しました。

買主様

 複数の物件をご案内し比較検討された結果、今回の物件にお決めになりました。不動産投資家として数々の物件を見ており、ご購入経験もある方です。そのため私から提案することはほぼなく、白石市内の相場を説明した程度でご決断いただけました。
 I様からは「安く買えたことが良かった」「今後も物件を定期的に紹介してほしい」とのお言葉を頂戴し、現在も新着物件が出ればメールでお知らせしています。I様が求めていらっしゃる情報をきちんとお伝えできた点が良かったのだと思います。

担当営業より

イエステーション白石店

國又 匠

いわゆる田舎の物件をお持ちの方は、「自分達の不動産は売れない」と思っている方が結構な割合でいらっしゃいます。私が常々思っているのは、ご相談いただいたからにはお客様の希望に沿う取引を提案したいということ。仲介あるいは買取なのか、現状のままあるいはリフォームするのかなど、売り方1つで不動産は付加価値を上げることができます。これからも営業として、お客様の不動産に少しでも価値を見出だせる提案をしていきたいと思っています。

お客様の背景

売主様

氏名:H様(60代)

ご職業:無職

お住いの地域:福島県郡山市

ご相談地域:福島県郡山市

問い合わせ方法:インターネット

買主様

氏名:H様(40代)

ご職業:会社員

お住いの地域:福島県郡山市

ご相談地域:福島県郡山市

問い合わせ方法:SUUMO

ご相談内容

売主様

出身は東京の方ですが、老後を過ごすために自然豊かな郡山に土地と建物を購入していました。築36年の中古住宅をリフォームし、退職後5年ほど生活。しかし、環境の変化に馴染めず帰京を決めたそうです。
土地のみ売却するのであれば、早期に交渉がまとまる案件。実際に一括査定サイトで他社は土地売却の提案をしていました。しかし売主様の希望は、思い入れのある建物をそのまま売却したいというもの。そのため当社では建物としての売却をお受けしました。

買主様

2023年4月に引っ越してきたばかりのご家族。集合住宅にお住まいでしたが、騒音による苦情に悩まされており、早期に購入できる物件を探していました。これまで戸建てに住んだことのない子どもたちに、庭付き物件で思い切り遊ばせてあげたいというのが買主様の希望。さらに子どもたちが転校したばかりだったので、学区が変わらない場所という条件もありました。

ご提案した解決策

売主様

当初、売り出しを開始した金額では問い合わせの件数が伸びず……。希望金額での売却は難しいことをご説明し、問い合わせを増やすためには値下げが必要だというお話をしました。売主様も元気なうちに東京に戻られたいという思いがあったため、ご了承いただいたうえで売却活動を進めるために価格を下げたところ、最初にご連絡をくださったのが買主様です。そのあと、立て続けに2~3件の問い合わせがありました。

買主様

集合住宅でのお子さんたちの生活への負担を考えると、物件探しを長期化するわけにはいきません。希望されている地域は、物件が2~3年に1軒あるかないかの希少性の高いエリアです。奥様が専業主婦で車の運転をされないため、1人でも買い物に出かけられることも条件の1つでした。またお子さんが通学に時間がかからず、転校せずに済む学区内であることが必須条件。問い合わせをいただいた時点で、ある程度の条件が揃っていたので、あとはもう背中を少し押してあげるだけでした。またリフォームの希望があり、当社の建築事業部が一括して担えることも成約に至った要因だと思います。

担当営業より

イエステーション郡山富田店・福島店 統括店長

安藤 渓

不動産売買のなかで、お客様の困りごとを解決するにはどうすればいいかを常に考えています。例えば、相続などで所有者が遠方にいる物件の場合、なかなか片付けができないケースもあるでしょう。今すぐ売却とはならない案件でも、当社では荷物の撤去をする業者の提案も可能です。不動産の価格は、どの会社に依頼しても大きな違いはありません。当社では提携先の引っ越し業者の紹介など、売却だけでなく他のサービスとのつながりが大きな強みです。不動産の売却・購入は、人生で何度もあることではないからこそ、不安もあると思います。私自身の経験、実績を活かしてお手伝いさせていただきますので、気軽にご相談ください。

平素は格別のお引き立てをいただき厚くお礼申し上げます。

現在、携帯電話の通信障害により一部の弊社スタッフと連絡がつながらない可能性がございます。

急ぎで御用のある方は、コールセンターまでご連絡いただけますと幸いです。

担当店舗・担当者・ご用件をお伝え願います。

📞0120-297-011

皆様にはご不便をおかけして大変申し訳ございません。

何卒ご理解の程お願い申し上げます。

■不動産売却コラム

住み替える時の売却と購入は同じ会社に依頼するべき?

を更新しました。

住み替える時の売却と購入は
同じ会社に依頼するべき?

住み替えるときには、現在住んでいる家の売却と新しい家の購入をしなければなりません。そんなときは、売却と購入を同じ不動産会社に依頼するのと別々の会社に依頼するのとどちらがよいのか、迷ってしまうこともあるでしょう。住み替えるときの売却と購入は同じ会社に依頼するべきかどうかは、ケースによって異なります。

一般的には、以下のようなメリットとデメリットがあります。

同じ会社に依頼するメリット

同じ不動産会社に依頼するメリットは、次のような点にあります。

  • 相談窓口を一本化できる
  • 売却と購入のタイミングを合わせやすい
  • 売り出し前の物件を紹介してもらえる可能性が高まる
  • 買取保証や住み替えローンなどのサービスを利用しやすい
  • 仲介手数料が安くなる可能性がある

住み替えの方法とタイミング

マイホームの住み替えには、以下の方法があります。

  • 売り先行
  • 買い先行
  • 売り買い同時進行

売り先行はマイホームの売却を先に進める方法で、買い先行は購入を先に進める方法です。

売り先行だと売却後に新居に入居できるまで賃借するなどして仮住まいをしなければなりません。

自宅を売却した資金を新居の購入資金にあてることができるメリットがあるものの仮住まいと新居に引っ越すことで2回の引越しが必要になり、仮住まいの期間の家賃の支払が必要です。

一方買い先行だと仮住まいをしなくても良くなりますが、売却した資金を購入資金にあてることができなくなります。

また、売却がうまく進まなければ以前の家のローンと新しい家の住宅ローンの支払が重なるので負担になることもあるでしょう。

このように売却と購入の時期がずれることで経済的にも手間においても負担が発生することから住み替えは売り買い同時進行がベストな方法です。

売り買い同時進行をするには、売却と購入を同じ不動産会社に依頼するとよいでしょう。

相談窓口を一本化できる

売却と購入を同じ不動産会社に依頼すればどちらの手続きに関する相談でも一度ですみますが、別々の不動産会社に依頼するとそれぞれの担当者に連絡をしなければなりません。

不動産会社同士で連絡を取り合って両方の手続きをすすめることはほとんどないので、自分自身で両方の進捗管理をすることになります。

一つの不動産会社に依頼しておけば売却も購入も担当者がすべての進捗状況の管理をしてくれるので、はじめての住み替えでも安心して手続きを進めることができるでしょう。

売却と購入のタイミングを合わせやすい

先のように、住み替えの場合は自宅の明け渡しと新居への入居は同時に行うのが理想です。

売却と購入を同じ不動産会社に依頼すれば両方のタイミングを調整しやすいメリットがあります。

自宅の明け渡しの日程が決まったらそれよりも前に新居の引き渡しを受けられるような日程交渉もしやすくなると言えるでしょう。

売却と購入が同じ不動産会社なら両方のスケジュールがわかっているのでスムーズに住み替えができる可能性が高まります。

売り出し前の物件を紹介してもらえる可能性が高まる

売却と購入を同じ不動産会社に依頼すれば優先的に物件を紹介してもらえる可能性が高まります。

不動産会社がもっている購入希望者の顧客情報や新規の物件情報の中から優先的に紹介してもらえる可能性が高く、売却も購入もスムーズにすすむ可能性があります。

買取保証や住み替えローンなどのサービスを利用しやすい

売却と購入を同じ不動産会社に依頼すれば事情がわかっているので住み替えローンの申し込みもスムーズにすすめてくれるでしょう。

また、不動産会社による買取保証をしてくれることもあります。

不動産会社による買取保証とは

不動産会社に売却を依頼した後、一定期間(一般的に3か月間)を経ても買主が決まらない場合に、あらかじめ決めた金額で不動産会社に買い取ってもらう仕組みのことです。

買取保証は、仲介と買取のメリットを組み合わせた方法で、以下のような特徴があります。

  • 売却期限と買取価格があらかじめ分かる
  • 仲介時は相場と同等の価格で売りだせる
  • 瑕疵担保責任が免除される
  • 仲介手数料が不要
  • 内覧の準備が不要

仲介手数料が安くなる可能性がある

住み替えの場合には、売却と購入の両方の仲介を不動産会社に依頼するため売却と購入の両方に仲介手数料を支払うことになります。

両方の手数料が見込まれることから、同じ不動産会社に依頼すれば仲介手数料の値引きをしてもらえることがあるので、交渉すると応じてくれる可能性があります。

同じ会社に依頼するデメリット

住み替えの場合は、売却も購入も同じ不動産会社に依頼するメリットが大きいのですが、同じ不動産会社に依頼するとデメリットとなる場合もあるので注意しましょう。

  • 不動産会社によって得意なエリアがある

不動産会社によって得意なエリアがある

売却と購入が同じ地域であれば同じ不動産会社に依頼しても問題はありませんが、売却物件と購入物件が離れた場所だと同じ不動産会社に依頼するとスムーズにいかないことがあります。

住み替えをスムーズに進めるためには現在の自宅を確実に売却することが大切です。

そのためには売却するエリアにあってエリア内の不動産に詳しい地元の不動産会社に売却を依頼した方がよいでしょう。

同じ会社に依頼しなくても良いケース

以上のことから、次のような場合には同じ不動産会社に依頼しなくても問題は少ないと言えるでしょう。

  • 新居の購入を先に進めるとき
  • 仮住まい先でゆっくり新居を探すとき

どの不動産会社に依頼するかが大事

住み替えを検討するときには、新しい家をさがすことから始めたくなるのが一般的です。

気に入った物件があったら掲載元の不動産会社に購入希望を連絡し、あわせて現在の家の売却を依頼する流れを考えてしまいがちですが、「住み替えで重要なのは売却」という意識をもつことが大切です。

現在の家がいくらで売却できるのかいつ頃売却できるのかによって、購入できる家の予算や引越し時期が決まってくるからです。

不動産情報サイトに掲載されている不動産は掲載元の不動産会社以外からでも購入可能です。

売却にあたっていろいろな不動産会社に査定を依頼したうえで、査定額や売却力がある信頼できる不動産会社を選択することが住み替えを成功させる秘訣と言えるでしょう。

 

お客様の背景

売主様

氏名:S様(50代)

ご職業:介護職

お住いの地域:千葉県

ご相談地域:福島県いわき市

問い合わせ方法:一括査定

買主様

氏名:F様(20代)

ご職業:自動車ディーラー

お住いの地域:福島県いわき市

ご相談地域:福島県いわき市

問い合わせ方法:ハウスメーカー様からのご紹介

ご相談内容

売主様

 実家を相続された売主様でしたが、千葉県内にお住まいのため土地が不要になり売却を検討されました。なるべく早く、また手元に利益を残したいという2つのご要望を持たれていました。

買主様

 ハウスメーカー様からのご紹介で、この売主様の土地を買いたいと直接ご連絡をいただきました。

ご提案した解決策

売主様

 ご要望どおりにスピードを求めるならば、通常は当社が買取を実行します。また、お客様が手元に金額を残したいのであれば、通常は当社が仲介となって買主様を探します。しかし今回のケースでは2つのご要望を同時に実現する必要があったため、土地の一部を切り売りして残りを当社が買い取る、というご提案をしました。売主様の手元に利益を残すこと、そして迅速に完結すること、という2つのご要望を叶えることができるこの提案に対し、「そんな方法があるのか!」と驚き喜んでいただきました。また売主様からすれば買主となるのはE様と当社の2者になるため、日程調整や確認などをきめ細かく行うよう心がけました。

買主様

 今回の対象地は非常に広かったため、土地の一部の購入でも買主様のご要望は叶えられることが判明。伺った要望に合わせて土地の分割方法を当社が発案し、図面を用意して購入部分の打ち合わせに臨みました。何度も調整を重ねましたが最終的には納得していただき、土地を分割して買い取っていただくことで売主様のご要望と両立させました。

担当営業より

イエステーション日立店

宮澤 謙人

会社としての利益の追求も大切ですが、私はそれ以上に「お客様の利益」を大切にしています。
これは先輩社員からかつてもらったアドバイスで、もちろん当社全体に浸透している哲学です。
当社は無理な営業は行いません。お客様の状況を慎重に伺い、売るべきでない、買うべきでないという場合には、おすすめをしておりません。お客様の目線に立ったアドバイスが出来ると自負しておりますので、是非とも当社にご相談ください。

お客様の背景

売主様

氏名:M様(70代)

ご職業:無職

お住いの地域:福島県いわき市

ご相談地域:福島県いわき市

問い合わせ方法:ご来店

買主様

氏名:T様(20代)

ご職業:製造業

お住いの地域:福島県いわき市

ご相談地域:福島県いわき市泉エリア

問い合わせ方法:ハウスメーカー様からのご紹介

ご相談内容

売主様

 ご子息のために購入された土地でしたが、ご子息が関東に定住することになり売却を検討されていました。売り出していることが近隣の方に知られないよう、インターネット広告や看板などの一般的な宣伝方法は避けてほしいとのご要望がありました。

買主様

 買主様はハウスメーカー様のイベントに訪問されており、当社にはハウスメーカー様からのご紹介でご連絡をいただきました。特別なご依頼はありませんでしたが、売主様への価格交渉で一工夫をする必要があったお客様です。

ご提案した解決策

売主様

 いわき泉店は住宅展示場の中に店舗があり、土地をお預かりしてから早い段階で物件を決めることができるという強みがあります。今回は広告が出せず、さらにコロナ禍で店舗に来店される買主様が少ないという状況だったので、いわき泉店の強みであるハウスメーカー様との繋がりを最大限に活かして、ハウスメーカー様に直接アプローチをしました。物件資料とともに物件の写真を複数枚用意したことで、ハウスメーカー様が現地に確認に行く工程を省くことができ、スピーディーに取引を進めることができました。

買主様

 ご希望価格に沿った交渉を成功させるために、契約前に行われる売主様と買主様の面談に備えて、当社と買主様で事前の打ち合わせを行いました。最初は価格交渉を行うこと自体を渋っていた売主様でしたが、事前準備を徹底したことで買主様のご事情をご理解いただき、ご成約に結びつけることができました。

担当営業より

イエステーション那珂店

大竹 京平

仕事で大切にしていることは、徹底したスケジューリングです。時間には15%の余裕を作ることを実践しており、お客様への連絡漏れや訪問遅刻などのミスの防止につなげています。また不動産会社としては特殊な「チームで対応する」というスタイルを取る当社。そこから生まれるお客様への手厚いサポートは、当社の強みの1つだと考えています。

お客様の背景

売主様

氏名:S様(60代ご夫婦)

ご職業:看護師

お住いの地域:宮城県仙台市

ご相談地域:宮城県名取市

問い合わせ方法:ダイレクトメール

買主様

氏名:T様(30代)

ご職業:会社員

お住いの地域:宮城県名取市

ご相談地域:宮城県名取市

問い合わせ方法:スーモ(WEBサイト

ご相談内容

売主様

 もともとご夫婦で新築を建てるために購入された土地でした。趣味のガーデニングができるよう大変広い土地で、眺めも良いところです。しかし仕事が忙しくなり10年ほど空き地のままになっていました。いよいよ新築を建てようという話になったときにご主人様が亡くなられ、売却のご相談をいただきました。

買主様

 趣味のガーデニングをしたいため、広い土地を探されていました。また、地震の多い昨今の状況を踏まえ、ご家族のためにも地盤のしっかりした土地を探しており、建物自体はログハウス調のものを希望されていました。

ご提案した解決策

売主様

 ご自宅を建てる予定だったため地盤の補強をされており、その経費が500~600万円かかっていたため、相場よりも高い金額での売却を希望されていました。また、大変思い入れのある土地なので、大切に住んでほしいという思いをお持ちでした。
 そこで買主様の趣味やご家族への思いなどをお話したところ、こちらの土地を選ばれた動機に大変共感していただきました。ご満足して売却していただき、娘様の土地購入のご紹介もしていただきました。

買主様

 当初は大幅な値引きを希望されていました。そこで、銀行の金利を下げて貸し出せるよう動き、月々の返済額などの資金計画を、時間をかけて考えました。結果、全体の予算は上がったものの、当初考えられていた月々の返済額とほぼ同じ額に収まりました。
 また買主様は売主様のご事情に感銘を受けられ、ご親戚に声をかけるなどしてご予算を上げ、最終的に満額で購入していただきました。高かったものの満足した買い物ができたという声をいただきました。

担当営業より

イエステーション南仙台店

大森 弘樹

不動産の売却には、売主様の様々な想いがあるかと思います。そのため、まずは売却理由の深掘りを大切にしています。新しい住み替え先を探すために早く売りたいのか、急いではおらずゆっくり時間をかけて高く売りたいのか、売却理由によって提案内容や売出し価格も変わってまいります。購入も同じように様々な理由があります。商売というよりも、皆様の“想い”を大切に対応してまいります。

■地域ブログ

福島の歴史を今に伝える「御倉邸」

を更新しました。

福島県庁から徒歩10分歩くと阿武隈川沿いにマンションや住宅地が立ち並ぶ御倉町があります。そこにひっそりと佇んでいるのが旧日本銀行福島支店長の役宅の御倉邸です。福島市が取得し一般公開しており、今では福島市民の憩いの場であり、観光名所の一つとなっています。御倉邸の見所を紹介します。

貴重な戦前の日本銀行役宅を無料で一般に開放

福島県は江戸時代から全国有数の生糸産地でした。明治時代は欧米向けの良質な生糸を手に入れるために全国の商人が県内に拠点を設けていたほどです。当時の福島市は経済も活発で、1899年に東北初の日銀店舗が開設されました。1911年には福島支店へと昇格。同時期に支店長の役宅が御倉邸の場所に構えられました。その後、1927年に建て替えられ現在の姿となりました。

役宅は接客機能も備え、大規模な建物となり、戦時中は疎開した日銀職員の寄宿舎として、戦後は連合国軍総司令部(GHQ)が使用しています。

1999年まで歴代支店長が暮らし、福島市が2000年に取得して一般開放し御倉邸と名付けられ無料で一般開放されるようになりました。戦前の日銀役宅が現存するのは御倉邸と新潟県の2つだけで貴重な建物です。

阿武隈川を背景とした美しい日本庭園も見所

御倉邸は純和風建築の木造平屋です。中庭を中心に接客機能も備えてあったため11部屋もあります。部屋は小さく戦前の日本家屋の匂いが色濃く感じれます。また、こだわりの細工も昔ながらの雰囲気を残しています。部屋からは阿武隈川を見ることができます。美しい日本庭園も見所です。御倉邸内から庭園を眺めたり、庭園から御倉邸を眺めたり、ロケーションを変えて楽しめます。

御倉邸の敷地内には今では珍しい人力車の車夫の待機場所である「供待」も残されています。ここから人力車が走り出したのかと歴史を感じれます。

江戸時代の舟運の石積み護岸の船着き場を再現

御倉邸から阿武隈川の川岸に降りることができます。そこには昔の石積み護岸の船着場が再現されています。福島城があった時代は阿武隈川を利用した舟運が盛んに行われていました。板倉藩の城主蔵、年貢米などがこの船着場から運ばれていたのです。会津藩、米沢藩もこの船着場をよく利用していました。

御倉邸も貴重な建物ですが、江戸時代から使われてきた石積み護岸の船着場も福島市の貴重な歴史を感じることができるスポットです。

御倉邸内で座ってゆっくりするのもいいですが、展望デッキで阿武隈川の流れを見ながらゆっくり過ごすのも贅沢な時間となります。お休み処として「おぐら茶屋」も敷地内にあるので、ドリンクを頼んでのんびりしてみてください。軽食やお土産も買うことができます。

天気が良ければ阿武隈川の川岸に降りて、石積み護岸の船着場を眺め、散歩しても気持ちがいいです。福島県庁を目指して歩けば、福島城の名残である土塁なども見ることができます。

お茶会や演奏会などのイベントとしても活用

地元協議会による演奏会などのイベントも開催されており、歴史的な建造物で音楽も楽しめます。また、結婚式や成人式の前撮りなどで使用することもできます。純和風建築でコスプレしての撮影も面白いですね。会議や勉強室としても借りられます。福島市の中心部は昔の面影はほとんどありません。しかし、御倉邸や福島県庁付近は昔の福島を知ることができる貴重な場所です。ぜひ、訪れてみてください。

▶御倉邸

〒960-8064 福島市御倉町1番78号

電話:024-522-2390

Fax :024-522-2390

https://www.city.fukushima.fukushima.jp/kouen-kanri/machizukuri/koenhiroba/koen/1825/index.html

▼アクセスマップ