
福島県いわき市にある「スパリゾートハワイアンズ」。その名前を聞いて、多くの人が思い浮かべるのは、フラガールが舞う華やかなステージや、巨大ドームに覆われた常夏の光景でしょう。しかし、実際に訪れてみると、その魅力は単なる「巨大プール施設」という枠を遥かに超えていることに気づかされます。東京ドーム約6個分という広大な敷地には、南国リゾートの開放感、日本屈指の泉質を誇る温泉、そして昭和の懐かしさを感じさせる温泉街の風情が、一つの施設の中に奇跡のように同居しているのです。
今回は、年間を通じて多くの家族連れやカップル、そしてグループ旅行客を魅了し続けるスパリゾートハワイアンズの全貌を徹底解剖します。初めて訪れる方はもちろん、何度も訪れているリピーターの方にも、この「常夏の楽園」をより深く、より賢く楽しむための極意をお届けします。
1. 巨大ドームで体感する「東北のハワイ」
ハワイアンズの心臓部ともいえるのが、「ウォーターパーク」エリアです。一歩足を踏み入れれば、そこには驚きの光景が広がっています。頭上に広がるのは巨大なガラスドーム。外の天気が雨であろうと、寒波が押し寄せていようと、ドームの中は一年中28度から30度に保たれた、まさに「常夏の楽園」です。

ドーム内を見上げると、そこには圧巻のスケールで広がるスライダーの構造物と、南国植物が織りなす空間が広がります。
ドーム内はただ暖かいだけではありません。ヤシの木が茂り、水面に映る光と、どこか異国情緒を感じさせる音楽が、来場者の心を一気に日常から解き放ちます。施設に到着してまず目にするのは、60周年という記念すべき節目を祝うモニュメントです。

施設入口では、60周年の還暦祭をお祝いするフラガール姿のマスコットがお出迎え。これから始まる非日常体験への期待感を高めてくれます。
虹のアーチとともに設置された60周年モニュメント。鮮やかな色彩は、青い空の下で一層映え、記念写真の定番スポットとなっています
この広大な空間を最大限に楽しむためには、まず入り口付近にある全体マップを確認することが何よりも重要です。「ウォーターパーク」「スプリングパーク」「江戸情話 与市」「ホテルハワイアンズ」といった各エリアがどのように繋がっているのか、今の自分の現在地はどこなのかを把握しておくことで、広大な敷地内をスムーズに移動することができます。

館内に設置された大型マップ。各エリアの色分けや、バリアフリー対応のルートまで細かく記されています。
2. アドレナリン全開!日本屈指のウォータースライダー
ハワイアンズといえば、やはりスライダーです。家族で楽しめる緩やかなものから、絶叫必至のハイレベルなものまで、多種多様なスライダーが揃っています。
特に注目すべきは、屋外エリアにそびえ立つ「BIG ALOHA(ビッグアロハ)」です。その規模はまさに日本最大級。高低差40.5m、全長283mという巨大なコースは、外から見上げているだけでもその迫力に圧倒されます。実際に滑走すれば、うねるチューブの中を疾走するスリルとスピード感に、大人も子供も夢中になること間違いありません。

日本一のボディスライダー「BIG ALOHA」。その巨大なチューブは、ハワイアンズの象徴的なシンボルの一つです。
もちろん、ドーム内にも充実したスライダーが設置されています。ドーム内の高い位置から複雑に絡み合うチューブを見渡すと、ハワイアンズがいかに立体的な遊びの空間であるかがよく分かります。

ドーム内のスライダー群。水しぶきを上げながら滑走する人々の楽しそうな声が、施設全体に響き渡ります。
3. 歴史を感じる広大な湯処!「江戸情話 与市」で心身を整える
たくさん遊んだ後、または少し静かに過ごしたい時に必ず訪れてほしいのが、温泉エリアです。ハワイアンズで使用されている温泉は、歴史ある「いわき湯本温泉」。肌に優しく、心身の疲れを癒やす名湯として知られています。
中でも特別な存在感を放っているのが、「江戸情話 与市」です。ここは単なる露天風呂ではありません。江戸時代の日本の温泉街、いわゆる「湯屋」の雰囲気を再現した、広大な和風エリアなのです。過去にギネス記録にも認定された世界最大の露天風呂は、その開放感が桁違いです。

「江戸情話 与市」入り口の巨大アート。色とりどりの桶が並べられた光景は、和の美しさをモダンに表現しています。

「そば処 与市」の看板。温泉に入った後は、こういった風情のある食事処で地元の味を堪能するのも、ハワイアンズの醍醐味です。
このエリアに足を踏み入れると、先ほどまでの「南国」の空気とは一転、しっとりと落ち着いた「和」の時間が流れます。内風呂、露天風呂と湯巡りを楽しみながら、日常の喧騒から離れ、自分だけの静かな時間を過ごすことができるでしょう。利用の際には、施設内に掲示された案内板やマナーを確認し、すべての人にとって心地よい空間づくりに協力しましょう。

「男湯」「女湯」の看板と、利用案内。木の温もりを感じさせるこれらの標識は、施設全体のレトロな演出に一役買っています。
4. 昭和の懐かしさが心地いい「縁日」と「駄菓子屋」
プールや温泉以外にも、ハワイアンズには「遊びの引き出し」が数多くあります。特筆すべきは、昭和レトロな雰囲気がたまらない「縁日通り」です。

提灯が灯る縁日エリア。夕暮れ時や夜になると、より一層お祭りのような賑やかさが増していきます。
ここでは、懐かしい駄菓子や、昔ながらのおもちゃが並ぶショップが軒を連ねています。大人にとっては「あの頃」を思い出す懐かしい場所であり、子供にとっては新しい発見に満ちた宝探しのような場所です。
駄菓子が山積みになった店頭の風景。どれを買おうか迷う時間は、いくつになってもワクワクするものです。

縁日のゲームコーナー。輪投げや射的など、家族で競争して遊ぶ時間は、ハワイアンズでの一番の思い出になるかもしれません。
こうしたエリアがあるからこそ、ハワイアンズは老若男女を問わず、家族三世代で楽しめる施設となっているのです。
5. ハワイアンズを楽しむためのスマートな旅の秘訣
これほど広大な施設を効率よく回るためには、いくつかのコツがあります。
- 計画的なエリア移動: 広すぎるため、朝一番に「今日は何をするか」という大まかなスケジュールを立てることが大切です。スライダーメインの時間、ショーを見る時間、温泉でリラックスする時間、とメリハリをつけることで、疲れを残さず一日を終えることができます。
- 食事処のリサーチ: ハワイアンズには、メインのレストランから軽食が楽しめるカフェまで、非常に多くの選択肢があります。施設内のグルメマップを事前に確認しておき、混雑時間を避けてランチを楽しむのが賢い方法です。

館内に掲示されているグルメマップ。ジャンルやエリアごとに分かりやすくまとめられており、食事選びの強い味方となります
- 体調管理: 常夏エリアと和風温泉エリアを行き来することで、気温差を感じることがあります。羽織れるものや、水分補給用の飲み物、そして休息のための休憩スポットをこまめに利用してください。
まとめ:ハワイアンズは、いつ誰と行っても楽しい
福島県いわき市の「スパリゾートハワイアンズ」は、単なるテーマパークではありません。プールという「動」の楽しみと、温泉という「静」の楽しみが極めて高いレベルで融合した、究極の複合施設です。
今回ご紹介したように、巨大スライダーで絶叫した後に露天風呂でゆっくりと空を眺め、その後には昭和の縁日通りで童心に帰る。そんな「感情の振り幅」を楽しめる場所は、日本全国を見渡してもそう多くはありません。
60周年という歴史を重ね、なお進化を続けるこの施設には、訪れるたびに新しい発見があります。友人同士で、カップルで、そして大切な家族と共に。次の休みは、福島県いわき市で「一年中の常夏」を感じてみませんか?そこには、日常を忘れさせてくれる最高の時間が待っています。
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