奥様のご実家売却をご希望され、ご来店されたご夫婦がいらっしゃいました。
旦那様は元不動産会社勤務ということもあり、初めてお会いした時からその厳しい視線に身が引き締まる思いでした。

旦那様が思い描く売却活動に合致するご提案を重ね、また奥様が苦労なく売却を進められるよう、共に考え抜きました。
結果、専任媒介で私にお任せいただけることになりました。

売却活動開始後、旦那様側で解体と測量をご手配いただき、販売開始から約3ヶ月で無事にお申し込みが入り、売買契約を締結。順調に進むかに見えました。
しかし、引渡し1ヶ月前、ウッドショックの影響で買主様の資金計画が困難となり、契約は解除になりました。

「仕方ない」と仰る旦那様は、この頃には持病が悪化し、初めてお会いした時よりもずいぶんお痩せになられていました。

その後、再開した売却活動の半ばで、奥様から旦那様がお亡くなりになったとのご連絡をいただきました。

残された奥様へのご提案は、故人となられた旦那様の意思を何よりも尊重しました。
「ご主人様でしたら、きっとこうお考えになるでしょう」と奥様と話合いながら、売却活動を進めました。

無事に新たな買主様も決まり、最後の残金決済後、ご自宅でお線香をお供えさせていただく機会がありました。その際、奥様が仏壇のご主人様に「安藤さんのおかげで売却できたよ」とご報告くださいました。

この経験は、不動産取引を通してお客様の人生に寄り添い、大切な想いを繋ぐお手伝いができた、忘れられない出来事です。

この事例を担当したスタッフ

安藤 渓

不動産購入、売却はお客様にとって大きな決断です。携われることを誇りに思い、任せてよかったと言っていただけるよう精一杯やら…  Read more »