売却時は空にして引き渡すのが原則です①

売却時は空にして引き渡すのが原則です①

片付けのタイミングと遺品整理で気をつけたいこと

 自宅や相続した親の実家を売却する時は、引き渡す前に家の中の家具や生活用品がまったくない状態にするのが基本です。自分にとってはどれだけ思い入れのある家具や生活用品であっても、買主には新しい生活があり価値観があるので、邪魔になるもの、不要なものとしかみてもらえません。

片付けのタイミング

 自宅を売却することになって、まず売却価格の査定を不動産会社に依頼します。売却価格をいくらにするか相談がまとまり、売却活動が始まると買主様が見つかるまでに約3ヶ月、売買契約をして引渡しまでに約1~3ヶ月程度、トントン拍子に売却がまとまれば早ければ約4ヶ月で引き渡すことになります。

 親の実家を売却する場合には、なおさら思い出もあり、なかなか片付けまで気持ちの整理がつかない方もいるでしょう。売却までのどのタイミングで片づけを進めていくのがよいかスケジュールを組んでおきましょう。

査定前

 売却価格の査定では基本的に不動産本体の価格を査定するので、家具や生活用品がそのままでも査定に影響しません。注意が必要なのは、価格査定の見積りのなかで、家具などの処分費を差し引いて減額してある場合です。引渡し前にきちんと売主様側で片付けるのであれば処分費はかからないため、処分費用分が査定額から減額されていないか確認してください。

 売却することが決まっているのであれば、片付けのスタートは早すぎることはないので査定前から少しずつ荷物を整理しておくことは無駄にはなりません。買主様が見つかったらご自身で引き取るものと、処分するものとを整理しておけば、査定のときに家の状態を確認しやすく、査定がスムーズにすすみます。

内覧前

 内覧は買主候補が実際に家を見にきて、入居後の生活をイメージする大切な機会です。

家の掃除や整理をし、家を広く清潔にして買主候補の人に良い印象をもってもらえるようにしましょう。買主候補は他の物件も見ていることが多いので、そちらとの比較対象になります。築年数や間取り、駅からの距離などの立地条件、周辺環境などは変えることができませんが、家の中の印象は変えることができます。ハウスクリーニングやリフォームなどをどの程度するのが良いか、不動産会社とよく相談しながら進めておきましょう。

 なお、ハウスクリーニングなどの費用は売買契約を行なった後にすることで、売却のための費用として認めてもらいやすくなり、不動産譲渡所得税の節税にもなります。買主候補にとって新しい生活がよりイメージしやすくなり、購入を決断するまでの時間も早くなります。

 内覧までに大切なものを運び出しておけば、売却を依頼した不動産会社に鍵を預けることができます。売主様は内覧の度に立ち会う必要がないため、買主候補と不動産会社の都合がよいタイミングで内覧出来ます。そのためより多くの買主候補が内覧する機会ができ、売却活動がスムーズに進み、早く売却できる可能性が高くなります。

引渡しの前

 いよいよ売買代金の授受が行なわれるのと交換に、家の引渡しを行ないます。具体的には、買主様が住宅ローンを組んでいる場合はその金融機関に売主様と買主様、仲介をした不動産会社や司法書士らが集まり必要な書類等をやりとりします。売主様は代金を受け取り、家の鍵を買主様に渡して引渡しは完了です。

 この時までに、家はからっぽの状態にしておかなければなりません。買主様の都合により、引渡し当日からすぐ内装の模様替えや入居する可能性もあります。代金決済が終われば所有者は買主様ですから、買主様がすぐ使える状態にしておかなければいけません。

遺品整理で気をつけたいこと

 親が亡くなり、その悲しみが癒えないまま遺品を片付けるのは、気持ちの整理もつかず体力も消耗してしまいます。

遺品整理の手順をきめましょう

  1. まず親が残した家の中に貴重品がないか探しましょう。

   売却のための遺品整理なら、親が取得した時の売買契約書等が重要になります。契約書や通帳などは大事なものをしまう引き出しなどを探せばまとめ

  てしまってあることが多いです。思わぬところから出てきて驚くのが現金です。本の中に挟み込んであったり、屋根裏に隠してあったりすることもある

  ので注意して探してください。

 

  1. どこから整理していくのかをきめましょう

   まず傷みやすい食品類を整理し、移動しやすいように廊下や玄関を片付けます。写真や思い出のある品物などは少し整理するのに時間がかかります

  ね。最後に家具など大きなものを片付けることになります。

 

  1. スケジュールや担当者を決める

   実家のある地域の生ごみや大型ごみの収集日を確認し、ゴミ出しの日程を決めていきます。地域によってごみの分別方法が異なりますので、その確認

  も必要です。

  兄弟姉妹や親族が手伝えるなら日程を合わせて担当者を決めておきます。

 

親族間のトラブルがおきないように注意しましょう

 相続人が複数いたり、親族がたくさんいたりする場合は遺留品の管理でトラブルにならないように注意が必要です。

 

  1. 貴重品はひとまとめにして代表者をきめ管理をしましょう。

   できれば貴重品を探したり、初めに手を付けたりするときには兄弟姉妹や親族が集まり共同して作業しましょう。後々のトラブルを回避することがで

  きます。貴重品の管理を誰がするのか、どのようなものがあったのかを記録しておきましょう。後から現金が見つかった場合には隠さずに関係者に知ら

  せることが大事です。

 

  1. スケジュールと担当者を決めるのに不公平にならないようにする。

   どうしても近くの人が実際に片付け作業などを担当することになり、遠くにいる人が作業を手伝えない場合、遺品整理業者を手配したり金融機関の相

  続手続きをしたりと、不公平感を抱くことがあります。皆で集まった時に、きちんと話し合い、メモをとったりして話し合いをしておきましょう。

 

 

 買主様とのトラブルを避けるためにも、お家を引き渡す際には、家の中を空にするのが原則です。今回は、片付けのタイミングと遺品整理で気をつけたいことをご紹介しました。

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