※お盆前必見※
実家の未来はこれで決まる!
家族会議の最適解は?
ご実家の未来を考える家族会議。前記事のチェックリストで現状を把握し、課題が見えてきたと思います。次は具体的な行動に移る番です。各項目で「はい」と「いいえ」、どちらにチェックが付いたかによって、次のステップは大きく変わります。
今回は、前記事のチェックリストの答えから、それぞれの状況に応じた具体的な行動を見ていきましょう。
STEP1:話し合いの前に!「実家の今」を知ることから始めましょう
☐ 「今の実家、ズバリいくらで売れるの?」
【はい】(すでに査定を受けている場合)
査定結果を家族会議で共有し、その価格について全員で話し合いましょう。複数の査定を受けている場合は、それぞれの価格や担当者の説明を比較検討し、なぜその価格なのかを深く理解することが重要です。この価格を基準に、売却の是非や、売却後の資金計画を具体的に検討できます。
【いいえ】(まだ査定を受けていない場合)
まずは複数の不動産会社に無料査定を依頼しましょう。これは、売却の意思がなくても、実家の客観的な価値を知るための第一歩です。インターネットの一括査定サイトなどを活用すると、効率的に複数の査定を受けられます。
☐ 「今、不動産市場って高いの?安いの?」
【はい】(市場状況を把握している場合)
把握している市場状況(例:現在は売り手市場で高値で売却できる可能性がある、など)を家族会議で共有しましょう。その情報が、実家を売却するか、賃貸に出すか、維持するかといった意思決定にどう影響するかを議論する材料となります。
【いいえ】(市場状況を把握していない場合)
不動産会社に査定を依頼する際に、合わせて現在の不動産市場の状況(売り手が多いか、買い手が多いか、価格のトレンドなど)を詳しく質問しましょう。また、不動産関連のニュースや専門サイトなどで情報収集することも有効です。
STEP2:いざ、家族会議!「このお家、これからどうする?」
❶実家の「今」を整理しよう!
☐ 「家の中はどんな状態?」
【はい】(状態を把握している場合)
把握している家の状態(例:水回りの劣化、壁のシミなど)を家族会議で具体的に共有し、修繕が必要な箇所と、その修繕費用の概算について話し合いましょう。特に、売却や賃貸を検討する場合、どの程度の修繕が必要か、費用対効果はどうかを議論する材料になります。
【いいえ】(状態を把握していない場合)
家族で実際に家の中をくまなく見て回り、客観的な視点で「手入れが必要な場所」を具体的にリストアップしましょう。写真に撮っておくと、離れて暮らす家族とも共有しやすくなります。
☐ 「維持費ってどれくらいかかってる?」
【はい】(維持費を把握している場合)
把握している維持費(固定資産税、光熱費、保険料など)を家族会議で共有し、「今後、誰が、どのように負担していくか」について具体的に話し合いましょう。 特に、実家を維持する選択をする場合、この負担は長期にわたるため、公平な分担が重要です。
【いいえ】(維持費を把握していない場合)
過去1年分の固定資産税の納税通知書、電気・ガス・水道の検針票、火災保険料の書類などを集め、年間の維持費を正確に算出しましょう。必要であれば、自治会費やケーブルテレビ料金なども含めて確認します。
☐ 「今、誰が住んでる?将来も住み続ける予定?」
【はい】(居住者の意向を把握している場合)
居住者の「住み続けたい」「引っ越したい」といった意向を家族会議で共有し、その意向を最大限尊重した上で、実家の未来の選択肢(売却、賃貸、維持など)を検討しましょう。特に「住み続けたい」という意向が強い場合は、どうすればそれが可能かを具体的に議論します。
【いいえ】(居住者の意向を把握していない場合)
まずは居住者本人(親など)と一対一で、本人の気持ちを最優先にじっくりと話し合いましょう。 家族会議の前に、本人の正直な気持ちや希望を聞き出すことが非常に重要です。プレッシャーを与えず、傾聴の姿勢で臨みましょう。
☐ 「家の中の荷物はどれくらい?」
【はい】(荷物の量を把握している場合)
把握している荷物の量(特に不要なものや、残しておきたい思い出の品など)を家族会議で共有し、具体的な片付けのスケジュールや、不用品の処分方法、思い出の品の分配について話し合いましょう。 遺品整理や生前整理を視野に入れる場合、業者への依頼も検討できます。
【いいえ】(荷物の量を把握していない場合)
家族で実際に家の中(特に物置、押し入れ、屋根裏、納戸など)を確認し、大まかな荷物の量を把握し、リストアップしてみましょう。この際、ゴミの量、残しておきたい物の量などを分類すると、より具体的な話し合いにつながります。
☐ 「この家、誰のもの?」
【はい】(名義人を把握している場合)
把握している登記名義人を家族会議で共有し、その名義人が話し合いに参加しているかを確認しましょう。複数名義人がいる場合は、全員の同意が必要であることを再確認し、意見を調整する場を設けます。
【いいえ】(名義人を把握していない場合)
市区町村の法務局で「登記事項証明書」を取得し、正確な名義人を確認しましょう。これは誰でも取得可能です。
☐ 「あの親戚が口出ししてくるかも…?」
【はい】(口出しする可能性のある親戚がいる場合)
家族会議の前に、「親戚への対応方針」を具体的に決めましょう。 例:「家族会議で決まったことを後日報告する」「意見は聞くが、最終決定は私たち家族が行う」など。感情的にならず、一貫した態度で接することが重要です。
【いいえ】(口出しする可能性のある親戚がいない場合、または対応不要と判断した場合)
特に次の行動は不要ですが、万が一の事態に備え、家族間で情報共有の体制を整えておくと安心です。
❷家族みんなの「これから」を話し合おう!
☐ 「今後、実家をどうしたい?全員の希望は?」
【はい】(全員の希望を把握している場合)
各々の希望(売却、賃貸、維持、空き家など)を比較検討し、それぞれのメリット・デメリットや、実現可能性について具体的に議論しましょう。意見が分かれる場合は、妥協点や代替案を探ります。
【いいえ】(全員の希望を把握していない場合)
家族会議の場で、時間をかけて全員が自由に「実家をどうしたいか」という正直な気持ちを語り合う機会を設けましょう。各々の思いや価値観を共有することが第一歩です。
☐ 「もし実家を維持するなら、誰が中心になって管理や費用を負担する?」
【はい】(管理・費用負担を明確にしている場合)
決定した役割分担と費用負担について、書面(家族間での合意書など)に残し、定期的に見直す機会を設定しましょう。家族の状況や家の状態は変化するため、柔軟に対応できる仕組みづくりが大切です。
【いいえ】(管理・費用負担を明確にしていない場合)
実家を維持する場合の具体的な役割分担(例:庭の手入れ、光熱費の支払い、郵便物の確認など)と、費用負担の割合を明確に話し合い、決めましょう。
☐ 「将来的に、この家でどんなことをしたい?」
【はい】(将来のビジョンを共有している場合)
共有しているビジョン(例:リフォームして住む、子孫に残す、地域に貢献する)を実現するための具体的なステップと、それに必要な費用、労力、時間などを検討しましょう。必要であれば、リフォーム業者や建築士に相談することも視野に入れます。
【いいえ】(将来のビジョンを共有していない場合)
家族会議で、「この家が将来どうなっていたら嬉しいか」という長期的な視点で、それぞれの夢や希望を自由に話し合いましょう。 写真や雑誌などを使ってイメージを共有するのも良いでしょう。
☐ 「もし空き家になったら、どうやって管理する?」
【はい】(空き家管理方法を検討している場合)
決定した管理方法(自主管理、業者委託など)について、具体的な実行計画を立てましょう。 自主管理であれば、巡回頻度や担当者、業者委託であれば、契約内容や費用などを確認します。
【いいえ】(空き家管理方法を検討していない場合)
空き家になった場合のリスク(劣化、防犯、近隣トラブルなど)を共有し、自主管理が可能か、または空き家管理サービスなどの専門業者に依頼すべきかを検討しましょう。各方法のメリット・デメリット、費用などを情報収集します。
☐ 「もし相続が発生する場合、話はどこまで進んでる?」
【はい】(相続について話し合っている場合)
現在の相続の進捗状況(遺言書の有無、遺産分割協議の状況など)を家族会議で共有し、不明な点や課題があれば、税理士や弁護士などの専門家に相談する準備を進めましょう。
【いいえ】(相続について話し合っていない場合)
まずは「親が元気なうちに」相続に関する基礎知識(法定相続人、遺留分など)を家族全員で共有し、遺言書の有無などを確認しましょう。そして、税理士や弁護士といった専門家への相談を強く検討しましょう。生前対策(生前贈与、家族信託など)についても情報収集を始めます。
❸具体的な一歩を踏み出そう!
☐ 「リフォームは必要?どこを修繕する?」
【はい】(リフォーム箇所と費用を検討している場合)
具体的なリフォーム業者を絞り込み、見積もりを取り、契約内容や工期、費用、保証などを細かく確認しましょう。家族間で最終的な合意形成を行い、実行に移します。
【いいえ】(リフォームが必要か検討していない場合)
まずは専門家(リフォーム業者や建築士)に相談し、現状診断と修繕箇所の提案、概算費用を出してもらいましょう。 「売却」「賃貸」「居住」といった目的を伝えれば、それに合った提案をしてくれます。
☐ 「空き家になったら、管理はどうする?」
【はい】(管理方法を決めている場合)
決定した管理方法(自主管理なら具体的なスケジュールと担当者、業者委託なら契約手続き)を実行に移しましょう。必要であれば、近隣住民への挨拶や緊急連絡先の共有も行います。
【いいえ】(管理方法を決めていない場合)
上記の「もし空き家になったら、どうやって管理する?」の【いいえ】の行動に移り、早急に管理方法を検討・決定しましょう。
☐ 「相続のこと、税金のこと、誰に相談する?」
【はい】(相談先を検討している、または相談している場合)
検討している専門家(税理士、弁護士、司法書士など)に具体的に連絡を取り、相談のアポイントメントを取りましょう。 家族会議で共有した情報(登記事項証明書、資産状況など)を持参するとスムーズです。
【いいえ】(相談先を検討していない場合)
売却や相続、贈与には様々な税金や法的手続きが伴います。まずは**「誰に相談すべきか」を明確にするために、それぞれの専門家の役割を理解し、適切な専門家(税理士、弁護士、司法書士など)をリストアップ**しましょう。
☐ 「売るなら、ズバリいくらで売りたい?」
【はい】(売却希望価格を決めている場合)
決めた売却希望価格を不動産会社に伝え、売却活動を開始しましょう。 価格設定の根拠(査定額、市場動向、資金計画など)を明確にすることで、不動産会社も適切な戦略を立てやすくなります。
【いいえ】(売却希望価格を決めていない場合)
無料査定で提示された適正価格や市場動向を参考に、家族全員が納得できる売却希望価格を具体的に話し合いましょう。 感情論ではなく、客観的なデータに基づいて設定することが重要です。
☐ 「いつ頃、売りたい?」
【はい】(売却時期を決めている場合)
決定した売却時期(例:来年春までに、など)を不動産会社に伝え、具体的な売却スケジュール(内覧開始、契約、引き渡しなど)を立ててもらいましょう。 これに合わせて、片付けや引っ越しの準備を進めます。
【いいえ】(売却時期を決めていない場合)
引っ越し先との兼ね合い、家族の状況(親の体調、子どもの入学など)、市場動向などを考慮して、具体的な売却時期の目安を家族で話し合って決めましょう。
☐ 「引っ越し先はどうする?」
【はい】(引っ越し先を検討している場合)
検討している引っ越し先(賃貸、購入、施設など)について、具体的な情報収集を進め、内覧や見学、問い合わせなどを行いましょう。 売却と並行して進めることで、スムーズな住み替えが可能です。
【いいえ】(引っ越し先を検討していない場合)
まずは「どんな住まいに住みたいか」「どこに住みたいか」といった具体的な条件を家族で話し合い、リストアップしましょう。賃貸か購入か、地域、広さ、予算など、具体的な条件を明確にすることが第一歩です。
ご実家の未来に関する話し合いは、一朝一夕には終わらないことも多いでしょう。しかし、一つひとつの項目について「はい/いいえ」で次の行動を明確にすることで、着実に前進することができます。
イエステーションでは、ご家族の皆さんの気持ちに寄り添い、最適なご提案をさせていただきます。ぜひお気軽にご相談ください。