マンション1階ならではの
売り方とは?

マンションの1階は売りづらいと聞いて売却に不安を感じる方もいらっしゃるでしょう。確かに1階にはデメリットがあり、上階と比べて人気がないと言われることがあります。しかし、1階だからこそのメリットもたくさんあります。

この記事では、マンション1階のデメリットとメリットをしっかり把握して、上手に売却する方法をご案内します。

マンションの1階は売却しづらい?

マンションの1階は売却しづらいというイメージがありますが、必ずしもそうとは限りません。

売却しづらい理由としては、以下のように言われています。

  • 防犯上のリスクが高いと感じられること
  • プライバシーが保ちにくいこと
  • 騒音や振動に影響を受けやすいこと
  • 眺望や日当たりが悪いこと
  • 害虫が心配になること
  • 浸水のおそれがあること
  • 湿度が高くなりがちなこと

これらの問題を解決するためには、以下のような対処法が有効です。

  • 1階特有の魅力を強調すること
  • マンションのセキュリティ面をアピールすること
  • リフォームや改修で価値を向上させること
  • 対象となる購入者層を明確にすること

1階のマンションには、出入りが容易であることや庭やテラスの利用可能性など、他の階にはないメリットもあります。

これらのメリットをいかせる購入者にとっては、1階のマンションは魅力的に映る可能性があります。

そのため、売却時には、1階のマンションの特徴を理解し、適切な戦略を立てることが大切です。

これから詳しく解説します。

マンション1階のデメリット

マンション1階のデメリットと言われるものは、マンションの立地や構造、周辺環境などによって異なりますが、一般的には1階のマンションは他の階に比べてこれらの問題に直面しやすいと言えます。

例えば、1階のマンションは、窓や玄関からの侵入や盗難の危険性が高く、カーテンやシャッターなどで防御する必要があります  。

また、1階のマンションは、歩行者や車などの目や音にさらされやすく、プライバシーの確保や騒音対策が難しい場合があります  。

さらに、1階のマンションは、建物や植栽などによって眺望や日当たりが遮られやすく、暗くて湿気が多いと感じられることがあります  。

これらのデメリットは、マンションの価値や売却性に影響を与える可能性があります。

そのため、1階のマンションを売却する場合は、これらの問題に対する対策や解決策を考える必要があります。

マンションの1階のメリット

マンションの1階のメリットは、以下のようなものがあります。

  • 専用庭やテラスがある場合が多く、ガーデニングや家庭菜園、アウトドアリビングなどを楽しめる
  • 下階がないので、足音や子どもの遊び音などに気を使わなくて済む
  • 洗濯物や小さな子供などが落下する心配がない
  • 駐車場やゴミ置き場、エントランスなどの共用部分へのアクセスがスムーズで、荷物の持ち運びが楽
  • エレベーターを利用しなくてよい
  • 階段が少ない
  • 高所が苦手な方も安心
  • 災害の際には逃げやすく、地震の揺れも小さくなる可能性がある

このようにマンションの1階には他の階にはない魅力がたくさんあります。

これらのメリットをアピールすることがマンション1階の売却にはとても重要です。

マンション1階に向いている人

1階のマンションは、以下のような人に向いています。

  • 小さな子どもがいる家庭

1階のマンションは、子どもがベランダから落下する心配がなく、庭やテラスで遊ばせることができます。

また、下の階への騒音を気にしなくて済むので、ストレスが軽減されます。

  • 階段を上り下りしたくない高齢の人

1階のマンションは、エレベーターや階段の利用を必要としないので、移動の労力がかかりません。

また、災害時の避難も容易です。

少子高齢化社会と言われているように、今後高齢者世帯は確実に増えていきます。

一戸建てを売却して、利便性がよく管理の楽なマンションに引っ越したいという需要も増えることでしょう。

  • ペットを飼っている人

1階のマンションは、専用庭やテラスがある場合が多く、ペットと一緒に屋外で過ごすことができます。

また、散歩に出るときも出入りがスムーズです。

  • ガーデニングや家庭菜園を楽しみたい人

1階のマンションは、専用庭やテラスがある場合が多く、ガーデニングや家庭菜園を楽しむことができます。

マンションにいながら庭付きの戸建てのような感覚で生活できます。

庭やテラスを活用する方法

庭やテラスを活用する方法は、物件や規約によって異なりますが、一般的には以下のようなものがあります。

売却時には活用プランとして紹介することや実際に内覧時に活用状況を実感してもらえるとよいでしょう。

  • 子どもやペットの遊び場として

庭やテラスには、砂場やプール、乗り物や遊具などを置いて、子どもやペットと一緒に楽しむことができます。

また、下の階がないので、騒音や振動を気にせずに遊べます。

  • ガーデニングや家庭菜園として

庭やテラスには、花や植物、野菜や果物などを育てることができます。

採りたての新鮮な野菜や果物は、味も栄養も抜群です。

また、土いじりや水やりなどは、ストレス解消にもなります。

  • ピクニックやキャンプとして

庭やテラスには、レジャーシートやテント、テーブルやチェアなどを置いて、ピクニックやキャンプ気分を味わうことができます。

家から出なくても、外気や日差しを浴びながら、お茶や食事が楽しめます。

  • 物干しや収納として

庭やテラスには、物干しや収納を置いて、洗濯物や布団、荷物などを干したり、保管したりすることができます。

室内の空間を広く使うことができますし、真上からの日差しを受けて、ふとんや洗濯物をふっくらさせることができます。

庭やテラスを活用することで、マンションの暮らしをより快適で楽しいものにすることができます。

ただし、規約で禁止されていることや、近隣の迷惑になることは避けるようにしましょう。

マンション1階を売却するときのコツとは

マンションの1階を売却するときには、以下のようなポイントに注意してください。

  • 1階のメリットをアピールすること

1階には、専用庭やテラス、駐車場など、他の階にはない魅力があります。

これらのメリットをいかせる購入者にとっては、1階のマンションは価値が高くなります。

そのため、売却時には、1階のマンションの特徴を理解し、適切な戦略を立てることが大切です。

  • 内覧時のポイント

内覧時に、部屋が暗く感じると印象が悪くなってしまいます。

内覧はなるべく日の入る時間に設定し、部屋を明るく見せるように心がけましょう。

ただし、カーテンを開けて外から見えやすいようだと不安を感じる方もいるでしょうから、外からの視線が気にならないようにカーテンや照明に工夫をしましょう。

  • 一括査定など複数の不動産会社に査定を依頼する

不動産を売却するとき、複数の不動産会社に査定を依頼するのは必須です。

ほとんどの会社が無料で査定をしてくれますし、査定に訪れた担当者の人柄をみてまかせて安心かを判断することもできます。

  • マンション売却が得意な不動産会社に売却を依頼する

不動産会社にはそれぞれ専門分野があります。

マンション売却の実績が多い、物件エリアに詳しい不動産会社を選びましょう。

査定時に担当者にいろいろと尋ねてみれば、信頼できる会社かも判断できるでしょう。

  • 1階のデメリットを改善すること

1階には、防犯やプライバシー、日当たりや眺望など、他の階に比べて不利な点もあります。

これらのデメリットを改善するためには、以下のような対策が有効です。

  • カーテンやシャッターなどで窓を防御すること
  • マンションのセキュリティ設備をアピールすること
  • リフォームや改修で価値を向上させること
  • 照明やインテリアで明るく快適な空間を演出すること
  • 1階のマンションに向いている購入者層を明確にすること

先にマンション1階に向いている人はどのような方かを紹介しましたが、これらの人たちにとっては、1階のマンションは住みやすく魅力的な物件となります。

そのため、売却時には、これらの人たちにアピールできるように広告や見学会を工夫することが重要です。