面白山という山をご存じでしょうか。山形県山形市と宮城県仙台市太白区との境にある奥羽山脈のひとつで、北側を北面白山、南側を南面白山、中間を中面白山とも呼びます。宮城県側からこの山を望むと白く見えたことから「面(つら)が白い山」と呼ばれ、転じて「面白山」となりました。今回は面白山周辺の散策をご紹介します。

面白山コスモスベルグ

9月後半から10月前半にかけては様々なコスモスが咲き誇る「面白山コスモスベルグ」が見所です。ここは南面白山の登山口に繋がる道となっており、約7haに100万本のコスモスが植えられています。今年は暑かったせいか少し見ごろは過ぎていましたが、秋風に可憐な花が揺れる姿を楽しむことができました。なお、「面白山コスモスベルグ」へは面白山高原駅からスキーゲレンデの上り坂を10~15分ほど登ることになりますのでご注意ください。

コスモスベルグからさらに上ると南面白山の登山口にたどり着きます。振り返ればススキの波から紅葉が始まった北面白山が顔を出していました。この日は残念ながら悪天候のため山頂までは登れませんでしたが、登山道のそこかしこには鮮やかな野ブドウや竜胆、野菊等の秋の野草が顔を出し、東北の短い秋のひと時を彩っていました。

面白山高原駅トレッキングコース

山寺駅から面白山高原駅までは紅葉や渓谷を楽しめるトレッキングコースもあります。全行程は2kmほどの道ですが、整備されていない岩場が多く落ち葉や泥で滑りやすくなっていますのでしっかりとした装備で歩くようにしてください。様々な大きさの滝と奇岩、そして紅葉のコラボレーションは訪れた人のみが味わえる絶景です。

⑤面白山高原駅トレッキングコース
⑥面白山駅

JR仙山線面白山高原駅を降りてすぐ登山道に入れるほど交通アクセスが良く、気軽に自然に触れることができる面白山。難易度も初心者コースから健脚コースまでさまざまに選ぶことができます。春の新緑、夏の渓谷、秋の紅葉、冬のスキーと、どの季節でも楽しむことのできる面白山へ仲間と共にお出かけしてみてはいかがでしょうか。