仙台を代表する史跡「仙台城址(仙台城跡)」をご存じでしょうか。仙台藩62万石を収めた伊達政宗が築城し、廃藩置県と廃城令が出されるまで約270年、伊達氏の居城として存在していた仙台城。将軍徳川家康に背信の恐れありと思わせないため、あえて天守閣は設けられていませんでしたが、スペインの探検家セバスティアン・ビスカイノをして「日本で最も優れ、最も堅固なる」城のひとつと評されるほど質実剛健な威容を誇っていたようです。

仙台城址から街を一望

現在、唯一残された巨大な本丸の石垣と仙台平野を望む眺めは、かつての栄光を感じさせてくれる場所として国史跡に指定され、市民の憩いの場所となっています。また残念ながら戦争で焼失してしまった建物部分については、併設された青葉城資料展示館でコンピューターグラフィックスによる復元映像を見ることができます。

新しくなった政宗公騎馬像

その伊達政宗騎馬像がこの度めでたく修復を終え、8か月ぶりに仙台にご帰還されました。令和5年3月31日、それまで外されていた政宗公のトレードマーク「弦月前立(げんげつまえだて)」が兜の正面にうやうやしく取り付けられ、復帰をお祝いする記念式典が開かれました。やはり政宗公と言えばこの三日月です。石垣と伊達政宗公騎馬像のライトアップは当面の間休止するとのことですが、以前よりも美しく丈夫になった(鉄の芯棒からステンレス材に補強されたそうです)新しい政宗公の姿を見に、皆さんも仙台城址へ遊びに来てみませんか。

なお、仙台駅から仙台城址へのアクセスは「るーぷる仙台」という循環バスが便利です。ラッピングや内装もレトロ調に意匠を凝らしており、また一日乗車券があれば乗り降り自由で仙台の有名スポットをらくらく回ることが出来ます。

③新しくなった政宗公騎馬像
④るーぷる仙台

仙台城址近くにはこんなオリジナルマンホールもあります。

お出かけが気持ち良い季節、今度の休日は新しくなった政宗公にぜひ会いに来てください。

 

▶仙台城跡(青葉城址)

〒980-0862 宮城県仙台市青葉区川内1