京都の天橋立、広島の宮島と並んで日本三景と称される松島は、雄大な水平線と美しい島々を望む景勝地として毎年多くの観光客が訪れています。
大小260の島々と青い海が織りなす松島湾の絶景は、江戸時代初期、日本三景のひとつと呼ばれるようになったといわれています。
かの松尾芭蕉がそのあまりの美しさに驚嘆し句作をあきらめたような美景を眺めるスポットがたくさんあるのも、松島が観光地として多くの人を集める理由の一つです。

ここでしか見られない景色を見ながら、遠い過去に同じ景色を見た人がたくさんいることに思いを馳せる…松島は、そんな旅情を感じられる場所です。

早朝の秋の松島(宮城県)

松島湾のとくに有名なビューポイントには、松島四大観(大高森・富山・多聞山・扇谷)」と呼ばれる場所があります。松島四大観は、江戸時代の儒学者・船山萬年が「東に大高森の壮観、西に扇谷の幽観、南に多聞山の偉観、北に富山の麗観」とたたえたことがはじまりとされています。

個人的には大高森がおすすめです。大高森は松島湾に突出する宮戸島の中央に位置する標高約106mの低山です。山頂の展望台からは奥松島の海岸美を一望することができます。南方には、遠くに蔵王連峰も見え、まさに別名の「壮観」にふさわしいスポットです。特に山桜が満開になる春は色鮮やかになり、よりいっそう美しい景色を楽しむことができます。

仙台から車で50分、電車で30分ほどの距離なので、宮城への旅行の際はぜひ立ち寄っていただきたいスポットです。

【公式】日本三景松島―松島観光協会 

https://www.matsushima-kanko.com/

▼JR松島海岸駅