お客様の背景

売主様

氏名:O様(60代)

ご職業:運送

お住いの地域:茨城県高萩市

ご相談地域:茨城県北茨城市

問い合わせ方法:チラシ

ご相談内容

売主様

 売主様の親御様が認知症で施設に 入り、今まで親御様が住んでいた お家を処分することになりました。地元の不動産会社をいくつも回り、「いくらでも良いから買い取ってほしい」と相談するも、全て断られて しまったとのこと。物件がある場所は 北茨城市。建物自体が古く、立地条件もあまり良いとは言えないうえ、不動産が活発ではない地域のため、買い取ってくれる業者が見つから なかったようです。どうしようかと困り果て、当社にご相談をいただきました。

ご提案した解決策

売主様

 こちらの物件は当社で買い取りさせていただきました。どのような市場でも基本的に買い取りは断らないという私個人の方針と、困っている売主様を見放すことができなかったというのがその理由です。一般的に売主様が認知症になった場合は、弁護士をつけることが多いのですが、今回はO様を法定代理人として進めることに。最も苦労したのは、裁判所の許可をもらうことでした。物件を売却するうえで、法定代理人は裁判所から許可を得なくてはならないのですが、「本当に他の会社から断られたのか?」「買い取り金額がこんなに安いわけがない!」と承認されず……。他社も検討した証明、買い取り金額が妥当である証明が必要になりました。すぐさま個人的にお世話になっている会社に、協力を依頼。また買い取り後の利用目的や経費などを全て記載した、いわゆる試算表を作成し裁判所に提出しました。裁判所の許可が下りたのは、最初のご相談から5ヶ月後。その1ヶ月後にやっと買い取りすることができました。
 売主様はとても喜び、苦手な携帯電話を操作して当社の口コミまで投稿してくれました。苦労しましたが、あのとき断らないで本当に良かったと思っています。

担当営業より

イエステーション北茨城店

宮澤 謙人

私はお客様に対して、自分が思ったことを正直に伝えることを大切にしています。例えば「今住んでいる家が、高く売れるなら売ろうかな」と考えているお客様がいた場合。一般的には査定価格を高く出して、無理やり売りに出しますが、私はそれには反対します。居住しながら売るということは、市場に出しても売れない家に住み続けるということ。結果、“売れない物件”というレッテルだけが、売主様に残ることにもなりかねません。お客様の売却したい、購入したいという意思は理解したうえで、お客様の将来を見据えて必要なお話をすることが私たちの役割だと思っています。不動産会社に行くのは敷居が高いと思われがちですが、お客様には適切なものを正直に提案しますので、安心してご相談ください。