マンションにしようか、戸建てにしようか悩んでいる方も多いようです。双方を比較し自分のライフプランと照らし合わせて比較検討してみましょう。
〇購入時の価格と維持費
マンションと戸建てですが、購入時の価格は戸建てが高く、購入後の維持費はマンションが高い傾向があります。マンションの維持費ですが、
固定資産税は戸建てにくらべると安いものの、「修繕積立金」「管理費」「駐車場代」など戸建てにはない費用の支払いがあるものなのです。
戸建ては、「修繕積立金」「管理費」などはかからないですが、自分で建物や庭のメンテナンスをしていくことが大切です。
建てっぱなしにせず、長持ちするよう壁の塗り替えや屋根の手入れなど修繕していきましょう。庭の草むしりや木々の管理も忘れずに、ガーデニングも凝り始めると費用がかかります。
〇設備環境
マンションは、エレベーターが設置されていたり、出入り口にゴミ捨て場が設けてあったりするなど、高齢となっても暮らしやすい環境が作られています。
ただ、玄関ドアノブやサッシの入替など、マンションの備品(共有部分)について自由に交換することが不可能です。
ドアノブは、手の自由が利かなくなると、握り玉タイプよりハンドルタイプの方が操作しやすくなりますが、自分で勝手に交換することができません。
戸建てとなりますと、ほぼ自由にリフォームできますので、年齢とともに作り変えていくことが可能です。
窓を寒さに強い二重サッシに交換したり、ドアを新しい開け閉めのしやすいタイプに変えたりこともできます。
若いうちは気にならないゴミ捨て場までの道のりや庭いじりも年齢とともに、億劫になってきます。
自治体によっては、介護サービスの中に見守りと称してゴミ捨てサービスを行っているところもあるほど、日常のゴミ捨てが重労働なものとなる場合があります。
〇周りの環境
マンションは、上下隣りに人が住んでいることが感じられることから、一人暮らしでも安心を得ることができます。
また、駅や繁華街に近く利便性が高い立地が多いので、通勤・通学にも時間がかからず、自家用車を所有しなくても不便を感じることなく暮らすことが可能です。
ただ、音に関しては、自分が気兼ねするだけでなく、上階の人がうるさくて勉強に集中できない、子どもの足音で昼寝ができないということが考えられるでしょう。
戸建ては、通勤・通学では時間がかかり、自家用車がないと不便を感じる方が多いかと思いますが、その分周りに気をつかわず生活することができます。
ガーデニングや趣味の大型バイク・スポーツカーの購入など自分の趣味にあった生活が自由にできる環境を作ることができることでしょう。
ピアノ演奏やダンスなども気兼ねなく練習可能と言えるでしょう。マンションと戸建てに共通することですが、買い物にでる道のりも重要です。
坂や階段が多い土地となりますと、高齢になってから家をでることがつらくなります。現在は、スーパーの宅配サービスなどもありますので、上手に周りの手助けを借りて生活できる環境であるかもポイントでしょう。
〇ペット
マンションによっては、ペット可と言っても『小型動物(犬・猫を除く)』としているところが多くみられます。
犬や猫を飼いたくともダメな場合もあるので、しっかり確認しましょう。犬猫可であっても、鳴き声や臭いの問題で苦情がくることもありますので、しっかりしつけを行っていきましょう。
戸建てですと、どんなペットでも自由に暮らすことができます。ペットと暮らすことが幼いころからの夢だったと戸建てを購入する人も少なくありません。
ペットも家族の一員です。ペットも快適な生活ができる環境を考えてあげたいものです。
〇防犯面
マンションは、管理人がいたり防犯カメラがついていたりとセキュリティーが高く、一人で住んでいても心強く感じます。
戸建ては、窓が多くどこからでも侵入できるというところから防犯という面では弱く、一人暮らしには心細く感じられます。
昔は、塀を高くして外から見えないようにという戸建てが多かったですが、現在は防犯上塀を低くし、近隣の方々からも見えるようにという作りにする方が増えています。
心配な方は、ホームセキュリティーを利用するなど対策をとられることをお勧めします。
〇子育て
マンションは、習い事や塾など通いやすい場所にあることが魅力的です。戸建ては、子どもたちが周りに気兼ねなく走り回ったり、お友達をよんでも気にせず騒いだりできるところがよいところではないでしょうか。
「静かにしなさい」と親が必要以上に注意することもなくなり、子どもたちも元気いっぱい遊ぶことができます。
〇親との同居
マンションは、親と同居するには狭く感じます。戸建てであれば、将来親御さんを呼び寄せて、一緒に住むということも視野にいれることができるのではないでしょうか。
親の面倒をみていきたい、面倒をみなければならないという方は、〇年後どうしたいかも踏まえ検討してみてはいかがでしょうか。
それぞれに、メリットとデメリットがあります。自分たち家族にあった家をみつけるためには、家族でよく話あいをすることです。
隣の芝生はなんとやらです。「○○さん家は、戸建てにしたそうよ」という話は、気にしないこと!家族の笑顔のために、今後の教育やライフスタイルをイメージして家を選んでいきましょう。