お家を売却するときの残置物はどうするべき?

お家を売却するときの残置物はどうするべき?

最近、売主様から多くいただくご質問の中で、以下のようなものがあります。

「家の中にいらない荷物がいっぱい残ってるんだけど、このままでも売れるの・・・?」 

とくに、相続したご実家の売却相談を受ける際に非常に多く聞かれます。何十年もお住まいになっていたお家には、たくさんのお荷物(今後使用する予定のないもの)が残っているのは当然です。いざ売却をしようと考えたとき、その大量に残された荷物に頭を悩ませている売主様が多くいらっしゃいます。こういった建物内部に残されている動産を、一般的には「残置物」と呼ばれます。

では、残置物は放置したまま物件を販売できるのか、できないのか?撤去する場合はどのように処分すればよいのか?をご紹介したいと思います。

 

結論から言うと、残置物の処分については、その不動産を「誰が買うか」によって変わってきます。具体的には以下のケースです

不動産会社が売主様から直接「買取」する場合

不動産会社に買い取ってもらう場合は、売主様は残置物を処分しなくていいケースが多いです。(※買取条件の内容によっては、売主様ご自身で処分していただくケースもございます)不動産を現状のまま買い取って、売主様の代わりに不動産会社が処分をいたします。ただし、不動産会社が「買取価格」を見積もる際に、その処分費用は差し引いて買取価格を提示いたします。

・自分で処分する時間が無い

・手間をかけたくない

・遠方なので業者を手配するのが面倒

・今すぐ売却して手放したい

 

こういった方には、上記の「買取」で不動産会社に処分してもらうのがおすすめです。

「仲介」で売り出しをして、
一般の買主様を見つける場合

一般的には、残置物はすべて処分してお引き渡しをするのが基本です。買主様からすれば、例え売主様が綺麗に使用していた家具や家電であっても、喜ばれるとは限りませんし、ましてや置いていかれてしまうと、処分する費用や手間がかかるので、嫌がられるケースが多いです。「仲介」で売却する際には、基本的に「動かせる、取り外しできる家具や家電」はすべて処分する、ということを念頭に置いておきましょう。

処分する場合は、自分で処分するか、専門の業者に依頼する方法があります。

処分する場合のメリット・デメリット

 

 

自分で処分する

専門の業者に依頼する

メリット

処分費用が抑えられる

時間、手間が省ける

デメリット

時間、手間がかかる

処分費用がかかる

また、処分する前に、古物商やリサイクル業者の方に、買取できるものが無いか見てもらう、というのもひとつの方法です。少しでも処分費用を抑え、現金化したいという方にはこういったやり方もおすすめです。ただし、仲介の場合だと、買主様のお引越し希望日などの兼ね合いも出てきますので、処分するにも時間的な制約が出てきますのでご注意ください。もちろん専門の業者に依頼する場合、不動産会社から取引業者を紹介してもらうことも出来ますので、その際には相談してみましょう。

・時間的な余裕がある

・労力や手間をかけても不動産は高く売りたい

・買い手がみつかるまで時間がかかってもよい

 

こういった方には、上記の「仲介」でご売却することをおすすめいたします。

 

今回は、お家を売却する際の残置物について、ご紹介いたしました。残置物の処分については、売却における準備のひとつに過ぎません。それ以外にも、分からないこと、不安なことがあれば、まずは不動産会社に相談してみましょう。