2月16日、中央公民館で開き、内閣官房参与で米国イェール大学名誉教授の浜田宏一氏が「ー日本の経済成長とグローバル教育、そして朝河貫一博士と現在の国際情勢ー」をテーマに幅広い観点で持論を語った。 浜田氏は、日本経済のデフレ不況の脱却から成長への転換を目指した第二次安倍内閣の経済政策「アベノミクス」を支える主要ブレーンとしても知られる。 この中で経済政策の三本の矢(①機動的な財政政策②大胆な金融政策③民間投資を喚起する成長戦略)については、「(前者は)ほぼ達成したが、あとは今後の成長戦略にかかる」とした。 バブル経済崩壊以降の一連の金融調整は、「日銀による(ゼロ金利に近い)金利下げ、量的金融緩和などがあったものの、もっと大胆なスピード対応が求められたのではないか」と疑問を呈し、一方で当時の円高については「他国から襲ってきたようなものだ」と率直な見解を述べた。 国が抱える膨大な借金(約1,000兆円)に関しては、「国の借金は引き伸ばすことができる。借金を持つことは決して悪いことではない」と異論を展開。また、10月に実施される消費税増税は、「(実施の)時期的に違和感はない。副作用もそう多くはないのではないか」と希望的観測を示した。 朝河貫一研究会事務局長で敬愛大学国際学部教授の増井由紀美さんがファシリテーターを務めた。 芸術に造詣が深く、作曲家でもある浜田氏にあわせた浜田宏一作品集「平和の鳩」ミニコンサートも開かれ、郡山市立朝日が丘小合唱部の合唱、渡邉真浩さん(東京音大学生)のバイオリン、芳賀ノリ子さん(日和田中教諭)のピアノ演奏もあった。 講演会とミニコンサートに先立ち、オランダ、ドイツに派遣された市内小中学校教員による両国での教育事情の報告も行われた。]]>