不動産の販売ってどんな活動をするの?
実際に不動産を販売するとなると、どこにどんな広告を出すのでしょうか?どこにどんな広告を出せば早く高く売れるのでしょうか?こういう時は「不動産を売りタイ!」の逆の立場にいらっしゃる「不動産を買いタイ!」という方がどこから情報を得ているのかを知れば非常に参考になると思います。
「買いタイ!」方の不動産情報の探し先
「不動産を買いタイ!」方はどこから情報を得ているのでしょうか?箇条書きにしてみたいと思います。
□不動産会社のホームページ
□at home や HOMES などの不動産ポータルサイト
□新聞折込広告
□ポスティング投げ込みチラシ
□実際に不動産会社に行く
□ハウスメーカーの営業マンに聞く
などの方法があげられます。
このうち【最初に利用した媒体】と【もっとも役に立った媒体】を比較した調査があります。
【最初に利用した媒体】
1位 インターネット検索サイト
2位 新聞折込広告や折込チラシ
3位 友人・知人の話
【もっとも役に立った媒体】
1位 インターネット検索サイト
2位 不動産会社訪問
3位 友人・知人の話
出典:アットホーム「成約おめでとうアンケート」
となっております。結果を見ると2位が入れ替わっていますね。最初はインターネットや折込広告を見て不動産会社に問い合わせを行い、その後実際に不動産会社に行ってみたら、より有益な情報があった。ということでしょうか。
まとめてみると・・・
インターネット広告をしっかりとおこなっており、問い合わせをした際にも丁寧に対応をしてくれる不動産会社となるでしょうか。
実際に「売る」となったら・・・
では、不動産会社と媒介契約書(媒介契約書については後ほど!)を結んで実際に販売活動となったらどうなるのでしょうか。「買いタイ」登録顧客へのご紹介、ホームページへの掲載や新聞折込チラシ、ポスティング等による近隣にお住まいの方へのご紹介、指定流通機構(レインズ)への登録、他の不動産業者等への紹介、売却物件を実際に見学していただくオープンハウスの開催、などがあります。では一つひとつ見ていきましょう。
① 「買いタイ」登録顧客へのご紹介
実はこちらが一番決まるケースが多いです。このデジタル時代に身も蓋もない表現で恐縮ではございますが、ようは「営業マンの頭の中にある買いタイお客様」です。査定に来た営業マンに「仮にこの家を売るってなった場合、ご紹介したい買いタイ方は何人いらっしゃいますか?また、新規の買いタイ方は月に何人くらい問い合わせがありますか?」と聞いてみると不動産会社の実力がわかると思います。買いタイ方をたくさんもっている会社ほど確率的には売れる可能性が高まります。
②ホームページへの掲載
こちらは先程のアンケートの結果からも重要視しないといけない媒体ですね。不動産会社のホームページやat home やHOMES などのポータルサイトと呼ばれる広告もございます。不動産会社のホームページの場合には、例えば「いわき市 不動産」と検索をかけた際に上位表示されるか。も重要なポイントになってきます。
③新聞折込チラシ
一昔前までの不動産広告といえばコレ!新聞をとっていらっしゃるお家へ入るものです。新聞を購読する方が年々減っているので昔ほどの反響は難しくなっておりますが、まだまだ紙媒体は根強いものがあります。ホームページは情報を自分からとりにいかないといけませんが、新聞折込チラシは情報が勝手に目に触れるようになっています。
④ポスティングチラシ
直接一軒一軒お家のポストに広告を投函するものです。新聞を購読していない方にも確実に情報が届く方法です。「待ち」の広告ではなく「攻め」の広告になります。
⑤指定流通機構(レインズ)への登録
不動産会社が売りタイ方から不動産をお預かりしたら、指定流通機構(レインズ)というインターネットのサイトに7日以内に登録をしないといけないという決まりがあります。このレインズというものは不動産会社だけが見ることができる不動産のホームページになります。ですので、基本的には不動産会社1社に売却を依頼すれば他のすべての不動産会社もその情報を得ることができるのです。ここで「基本的には・・・」と書いたのはまれにレインズへの登録をしていない不動産会社もあるからです。「御社はレインズへの登録は100%されていますか?」と聞いてみるとよいかと思います。
⑥他の不動産業者等への紹介
「なんで他の不動産会社にわざわざ紹介するの?」と思われるかもしれません。不動産業界は他の業界とはちょっとかわっております。セブンイレブンだけで扱っている商品を、ローソンを通じて購入することは通常できませんよね?(同じ商品は除きます)これが不動産業界では可能なんです。買いタイ方が「A社であつかっている戸建ても見てみたい!」となれば依頼を受けた営業マンはA社にまだ売れていないか?紹介可能か?の確認をします。不動産業界では他社の物件を紹介することが可能なのです。
⑦オープンハウスの開催
オープンハウスとは現地見学会のことをいいます。土曜日や日曜日に物件を解放して自由に見学できるようにする販売手法です。(もちろんスタッフを常駐させます)不動産会社にアポイントを入れなくても物件を見ることができるので、不動産探しの初心者にはハードルが低くなります。オープンハウスのために新聞折込チラシを入れたり、近隣にご挨拶にいったりと不動産会社は売却に向けていろいろと広告活動をおこないます。
以上が不動産の販売方法になります。不動産会社は1つだけの方法ではなく、色々な方法を複合的かつ同時に行うことにより、より多くの買いタイ方へ見てもらえる努力をします。1つだけの販売方法しかやらない不動産会社であっても、5つも6つも行ってくれる不動産会社であっても、請求される仲介手数料の金額は同じです。より多くの販売方法を実施してくれる不動産会社を探しましょう!