住宅ローン返済計画表
変動金利は注意しましょう!
住宅会社も銀行もローンを組んでもらえば収益があがります。
リスクは「借り手にだけある」ローンです。
銀行は抵当権を土地・建物に設定し、保証(代位弁済)は保証会社に受けさせ、万が一の場合は生命保険(団信)でカバーします。
借り手が困っても、土地を売った会社も住宅会社も、銀行も困らない仕組みをつくっているのです。
「変動金利」の怖いところは、途中で返済額が変わるだけではありません。「未払い利息」が発生するリスクがあるからです。
もし金利が上昇したら、返済したお金が元金に充当されず、利息の支払いばかりに回されている可能性さえあります。
今の低金利時代に変動金利で借りた人は2%程度の金利上昇で未払い利息が発生するケースが出てきます。
ここで、広告などでよく見る「3年固定型金利ローン」を見てみましょう。
【借入れ条件】
3年固定 金利1% 借入額3000万円(35年返済)
- ※当初3年間の返済額 ・・・・84,685円
- ※3年後の金利 シュミレーション(キャンペーン金利終了、変動金利)
金利 |
返済額 |
年間負担額 |
アップ率 |
1.00% |
84,685円 |
|
(当初3年間) |
2.25% |
101,697円 |
約20万円 |
20% |
3.00% |
112,533円 |
約34万円 |
33% |
3.50% |
120,533円 |
約43万円 |
42% |
4.00% |
128,552円 |
約52万円 |
52% |
元々、1%というのはキャンペーン金利であり、30年や35年という年月で、金利4%は十分に考えられる数字です。
こうなると、急に1.5倍の支払いが発生してきます。
(実質、かつて住宅ローン金利は平均すると5.5%程度だったようです。)
もし、低金利が魅力であれば、長期固定ローンと組み合わせて、借りることをお勧めします。
まずは無理な返済計画を立てない!そして途中で大きく返済額が変わらない資金計画を立てましょう。
マイホーム取得費は高くても、預貯金が多い人や親の援助がある人と、頭金もなくローンに頼っている人とでは同じ比較は出来ません。
年収に対するローンの割合が低いほど、将来にわたって安心です。それは、現在支払っている自動車や教育ローンなども含めた数字です。
まず、年収を12ヶ月で割った「平均月収」を計算します。平均月収に対してローンの比率を出します。2割以下(20%)であれば、おおむね安全と考えてもいいでしょう。
年収480万円の人でしたら、平均月収が40万円。2割で計算すると、月々8万円の返済です。物件価格とローンの差額が「頭金」として必要な額です。
(そのほかにも、ローン手数料や火災保険料、登記費用などの諸費用も必要です)
かつての日本のように30年から35年後もボーナスや退職金があてになる時代ではありません。税金や社会保障費は確実に増え、賃金のアップもあまり期待できません。
ローンを返済し終わるまでは、ずっと負担は続くのです。途中で売却しても、中古住宅はローン残債よりも安くしか売れないでしょう。
だから「今、借りられる上限」ではなく「将来も返せる額」を上限としましょう。
それが自分と家族の生活を守ることになるのです。
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