今回の企画展では、二本松藩や守山藩の領地だった郡山地方にスポットを当て、当時の郡山宿、近隣の村の混乱している様子を地方文書から探る試み。 戊辰戦争の戦禍の中から立ち上がり、郡山の発展の基礎を築き上げた歴史や功績をわかりやすく紹介している。 民間などから寄せられた数多くの資料、文書にもとに、民政局(若松・福島・白河・平)の統治と諸藩の支配とが併存した新旧二つの統治機構や、郡山宿町名の改称、白河県の設置の経緯などが示されている。 白河、須賀川、郡山の三カ所に設置された生産会社では、租税の徴収、廻米、市場の管理が主な業務内容。役割は①地方産物の取次②生産者への援助③所期の銀行的な仕事だったとしている。 廃藩置県以降、府県の行政は中央集権化。新たな政策が遂行されていく中で、大小区制が制定されていった。 これは行政の単位であった町村を、制度上は否認しようとする区政が設定されたとしている。 こうした大変革期の中で、焦土から立ち上がる農民らはたゆまぬ陳情などを繰り返し、戦禍からの復興を目指していったことが数々の史料からうかがえる展示内容となっている。 ▽期日:3月31日(日) ▽会場:郡山市歴史資料館3階第二展示室 ▽入場:全館無料 ▽問い合わせ:文化スポーツ部歴史資料館(〒963-8876郡山市麓山一丁目8-3、電話024-932-5306、ファックス024-932-5306)]]>